こんにちは、梅部のキョウコです。
先日の漬け上げ作業のときに、気になる機材を発見しました。
タンクのすぐ横にある、この緑色の物体です。
これは、何?
謎多き、ゆにわの梅部。
このまま放置できないぞ……。
あずまさん!
タンクの横にある、この緑の機材なんですけど……
これ、いったい何なのですか?
「これですか? これは、屋外スピーカーです。
これでタンクの中の梅に、音楽を聞かせるんです」
え? 梅に音楽 ♪ ??
「そう。音って、振動ですよね。
いい音の振動を、この辺りに響かせているんですよ。
いい音の振動の中で育つのと、
荒い音の振動の中で育つのでは、
全然ちがいますから」
なんと!
いい音楽を周囲に流して、梅にいい影響を与えるなんて。
まるで胎教じゃないですか!
胎児が安心して育つように、
梅たちも、安心して美味しくなれるように、
音楽を聴かせるってことなのですねー♪
なんだか、母の愛を感じました。
あずまさん!
じゃあ、こっちの複雑そうな機械、これは何ですか?
「これもね、梅に音楽を聴かせるものです。
こっちは、タンクの梅酢に直接スピーカーを入れるんですよ」
え!! タンクの中にスピーカーってことは、
梅酢の中に入れちゃうの?
そんなことして、大丈夫なの?!
「はい、実は、
シンクロナイズトスイミングでも使われているのと同じような
専用の水中スピーカーを使うんです。
そのスピーカーをこのタンクに漬けて、音楽を流すんです。
タンクの外から聞かせるよりも、効果が高いですから」
たしかに、梅酢の中で音楽を鳴らしたら、
その振動は直接、梅にとどきますね!
スピーカーは写真の通り、
タンクの上に渡した二本の棒に吊りさげて、
梅酢の中にしっかりと沈めます。
そのまま沈めてしまうと、
梅干しをつぶしてしまうこともあるそうで、
ちゃんと工夫してるんですね!
ここ、梅タンクのある場所は、
京都綾部の青々とした山の合間。
近くにはゆるやかに川が流れ、
森の中からは鶯の声が聞こえる、
とっても、のどかなところ。
これだけでも十分、おいしい梅干しができそうな環境だと思っていましたが、
さらに、いい音のシャワーを与えるんですねー。
そこまでしてイイ環境の中でつくられる梅干しって、
いったいどんな味になるのだろう?
もぉ~早く食べたくてたまりませーん!
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