7/19 7人の小人侍②

海外じゃないよ

 

こんにちは。

ゆにわ「梅部」のあずまです。

 

まさか黒澤監督も、

世界的に有名なご自身の映画が、

梅部のブログに使われるとは、

つゆほども想像しなかったでしょうね。笑

 

今回も引き続き、

微生物にスポットをあてましょう。

 

 

微生物、

とりわけ、梅酢のなかでも元気な酵母たち。

美味しい梅干しをつくるためには、

その働きの方向性を決めてやることが重要。

 

…というお話でしたね。

 

では、

方向性は、どうやって決まるのか。

 

そもそもですが、

微生物の世界において、

その実態が解明されているものたちは、ごくわずかです。

 

あとは、

未だに人間がその存在を見つけられていなかったり、

あるいは、

何をして日がな一日を過ごしているのか見当もつかなかったり、

 

それほど、多種多様な微生物たちが、

肉眼ではとらえられない、

ミクロの都市に生活しています。

 

「よくわかっていない」

そうざっくりとまとめても、

怒る人は誰もいないでしょう。

 

けれど、

ひとつだけ確かなことがあります。

 

微生物もまた、

「生命」であるということです。

 

前田さんは、

梅製品の開発のために、

梅そのものの基礎研究から始められた方です。

以来数十年、梅を愛してこられました。

 

その方が、こう仰います。

「梅干しに声をかけてあげてほしい」と。

 

梅を褒め称え、

梅に愛情を伝えると、

すばらしい梅干しになるのだ、と。

 

これは、

花光さんが育てられる梅そのものにも、

あてはまることだろうと思います。

 

目に見えない小人たち、

そして僕たちが食べる「生命」は、

人間の想いを感じ、

それに呼応してくれるのです。

 

梅の生産者である花光さんも、

梅の研究者である前田さんも、

梅を愛し、

そして大切に扱っておられます。

 

梅干しの作り手である僕もまた、

モノではなく、

ひとつの光として食材を扱いたい。

 

それが梅部の出発点であり、

微生物たちに伝えたい方向性です。

時間とともに、きっと伝わると信じています。

 

梅と微生物たちに力を貸してもらえるよう、

タンクに語りかけながら。

 

9月まで、梅干しは眠ります。

 

梅部 あずま

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