寿の梅干しとの邂逅(かいこう)

こんにちは、

『ゆにわ梅部』部長のセイラです。

 

 

 

 

 

 

僕は現在、

京都綾部の自然豊かな場所で

『寿の梅干し』作りを

任せてもらっているのですが

実は、梅部に加入したのは

4年前の2020年、梅部創設から2年目の頃でした。

 

実はわたくし、

出身が、和歌山県のみなべ町という

小さな町なのですが

その地は、あの有名な『紀州南高梅』の名産地なのです。

だから

僕は昔から

梅干しが身近にある生活をしてきており

 

学校の授業で

梅のことを学ぶ時間があったり

職場見学、となると大体梅会社だったり

梅干しは買わずとも貰えるものだと思っていたり

 

梅干しが

当たり前にある人生を過ごしてきたのです。

 

そして、そのまま

高校を卒業してすぐに

家の近くにある梅会社に就職。

 

しかし、

そこで僕は人生で初めて

『梅』に絶望することになったのです。

 

その会社では

繁忙期になると

 

特選の梅干し(厳選した良質な梅干し)を

〝無選別〟でパック詰めしてください

 

しそ梅の原料の上に

かつおの具を乗せて

〝かつお梅〟として出してください

 

そのような指示が

当たり前のように飛んでくるのです。

 

僕は

「どういうこと??」

と初めは疑問に思う程度だったのですが

だんだんそれが

「不正なんだ」

と気づいてきて

ある日、同じように不正の指示が飛んできた瞬間

勇気を振り絞って言いました。

 

「やりたくありません!だって不正じゃないですか!!」

 

19歳の純粋無垢な青年だった僕は

「これが正しいんだ!みんなの声を代弁してやったぜ!」

ぐらいの気持ちで

勝ち誇ってその言葉を言い放ったのですが

その瞬間、工場長の眉間にぐ〜ッとシワが刻まれて

 

「なにゆうてんねん!口答えするな!」

と一喝されたのです。

 

な〜〜に〜〜〜!!

 

ほんと、立場が上になってくると

自分の過ちを認められなくなるよね、、

 

もうさ、みんな言ってやってよ!

 

と、僕は周りの先輩方に

視線を向けると

先輩たちは怪訝(けげん)な顔をして

「お前、、何を言ってるの??」

と苦笑いをしたのでした。

 

その後も

「お前って青臭いなぁ」

「理想だけじゃやっていけへんで〜」

と笑われてしまったのですが

僕はその一連の事件を通して

 

「不正が当たり前になっているような業界にいるのは嫌だ・・」

と思うに至ったのでした。

 

 

そして僕は

上からの圧力で

やりたくない仕事を強要されるような人生は嫌だ!

と奮起します。

 

そこで出会ったのが

『ネットビジネス』

でした。

 

インターネットの世界で

自分の商品を作り

販売して利益を上げていく

ネットビジネス・・

 

これなら

今から勉強すれば

成功することができるかもしれない!!

 

僕は「この世界で独立するぞ!」と決め

数年かかりながらも

不自由なく生活できるだけの利益が出る

ビジネスの仕組みを作り上げたのでした。

 

そんなある日、

自分のビジネスをよりより軌道に乗せたい

と思い参加していたセミナーで

『ゆにわ』というコミュニティがあることを知ります。

 

『ゆにわ』のみんなと関わっているうちに

いつしか

そこの人たちの〝あたたかさ〟

伝わってくる〝安心感〟

心が惹かれていきました。

 

そして

「ここに人生を賭けるべきだ」

と直感しました。

 

そうして僕は

『ゆにわ』がある大阪府枚方市にある楠葉の地に

引っ越すことを決めたのです。

 

そして、

そこで出会ったのが

『寿の梅干し』

でした。

 

 

正直、はじめて

寿の梅干しのことを知った時は

 

「なんで和歌山から来た僕が他所で梅干し食べなきゃいけないのさ」

 

なんて思ってしまってて

謎の意地を張って食べていなかったんですが(苦笑)

いざ食べてみると

人生で食べたどの梅干しよりも美味しくて

思わず、、

「え?これが梅干し?」

と呟いてしまったのを覚えています。

 

それからは

「なんでこんなに美味しい梅干しになるんだ?」

という疑問を持つようになったのですが

数日後に

「よかったら梅作りを見にこない?」

と、誘っていただく機会があり

「ぜひ見てみたい!」

ということで

楠葉から車で1時間半かけて

京都の綾部に移動し

『寿の梅干し作り』

を見させていただくことになったのでした。

(▲実際の綾部の景色)

 

そこで見たものは

まさに〝衝撃〟でした。

 

自然豊かな田舎の地で

風が通り、日当たりが良く

そこにいるだけで悩みが吹き飛んでいきそうなほど

気のいい空間

そんな場所で

 

梅干し一つ一つを

両手で優しく触れながら

丁寧に揉みほぐして

パックに詰めていく。

 

梅に触れる全員が

とにかく優しく、おだやかな表情で

まるで我が子を抱くような手つきで

一粒一粒の梅干しに触れていました。

 

さらに

漬け込んでいる樽の中は

綺麗な梅酢がキラキラ光っており

出てくる梅は

ぷっくりジューシーでまん丸なのです。

梅は本来

塩をたっぷり生梅にかけて

重しをかけて果汁を外に出す工程を経るので

干す前には、梅がある程度萎(しぼ)んでいるものなんですが

 

寿の梅干しは

〝梅酢で漬ける〟

という特殊な製法で作られており

重しをかけて果汁を外に出してしまわずに

梅の中に留めています。

 

だから

樽から出すときも

干し上がった後も

とにかく「ぷっくりジューシー」に仕上がるのです。

 

さらに

この〝梅酢〟で漬けている期間に

塩分と酸味の割合をバランスよく整えており

食べた瞬間に

酸っぱさと、しょっぱさのハーモニーで

「ああ、梅干しって果実だったんだよな」

と思わせてくれるのです。

僕は、その日、

『寿の梅干し』作りの設備を色々と見せてもらい

みんなの『梅作り』の姿勢を拝見させてもらって

恥ずかしくなりました。

僕は、

和歌山出身で、梅干しをずっと身近に感じてきてたけど

ここまでこだわって、

梅を愛して作ったことがなかったから、、

 

こんなに

大切に作られている梅干しがこの世にあったなんて・・

 

そう思ったとき

僕は感動して

寿社長こと〝東 雅大〟さんに

 

「どうして、ここまで

こだわっているんですか?」

 

と聞きました。

 

すると、寿社長は

 

「この梅干しは、ただの〝梅干し〟じゃないからね。

食べた人の人生が変わるような一粒にしたいねん。

そんな〝光〟のような梅干しを作らなあかんから

手間隙は惜しまれへん。」

 

と話してくれたのです。

 

当たり前のように

さらっと話してくれるその姿が

僕の心を躍らせました。

 

数年前のあの日

梅に絶望した僕は、

この梅干しに出会うために

走り続けてきたのかもしれない

 

そう思ったのです。

 

「ここで

僕も一緒に梅を作っていきたい。」

 

「この梅を

1人でも多くの人に食べていただきたい」

 

純粋にそう思いました。

 

そして僕は

自分のビジネスをしながら

梅部の業務をお手伝いさせていただくようになり

 

そのまま

正式に『ゆにわ梅部』として

仲間に入れていただき

2023年5月に

梅部の事業部長としてのお役目をいただくことになったのでした。

販売ブースにて

 

でも、

僕は、部長として梅を作りながらも

寿の梅干しに惚れ込んでいる

ファンの1人でもあって・・

 

いまだに

 

「やっぱ寿の梅干しってすげぇ!!」

と感動することがよくあります。笑

 

 

そんなふうに

心の底から

「いいものだ」

と思えるものを作らせていただいていることが

本当に幸せだな

と思っていますし、

 

あの日、

梅に絶望した経験も全て

ここに繋がるための

必要なピースだったんだな

と感じるのです。

 

手前味噌になりますが

寿の梅干しは

本当にこだわり抜かれた最高の梅干しです。

この梅干しが

日本中に広がり

多くの人を笑顔にすることを祈って

 

これからも

想いを込めて

梅作りさせていただきます。

 

ぜひ

まだお召し上がりいただいてなければ

ご賞味いただければと思います^^

 

 

最後までお読みいただき

ありがとうございました。

 

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